ほぼ日記のキャリア熟考メモ①
私がキャリアについて悩み始めたのは去年の秋ぐらいだった。
1年間くらい深く悩んでいたけれど、最近ようやく自分の中で答えを見つけつつある。
今でも細かい部分では悩んだり選んだりの連続だけど、周りの人との関りや自分の中で選択肢を横並びにしてみることで、昔よりかは整理して考えられるようになった気がする。
この記事は、自分がこれ以上悩まないようにするための自分のための備忘録・議事録だけど、同じように悩んでいる人がいたら助けになれば良いなと思って書く。20代後半のこの今の気持ちをありのままに記す。
悩み始めたきっかけは、ありきたりだけど “今の仕事は本当にやりたいことだろうか” って思ったことだ。新卒で第一志望の会社の研究職に入って、夫の職場も友達の職場も実家も近くで、初めの頃は “これ以上最高の職場は無い!!” って本気で思っていた。けど、1年も仕事をしているうちに違和感を感じることが増えてきた。「自分の理想」と仕事の間にギャップがあることに気が付いた。社会人になって世の中のことが学生の頃より分かるようになって少し視野が広がり、経済的に自立して自らの選択が自らの責任となり、結婚により自分のライフプランを意識するようになったとき、この「現実」の中で「自分の理想」をより良い形で実現するにはどうしたら良いのか…そう悩み始めたのだ。
一つ備忘録的に書く。社会人になって中年の方々との関わりが増えると、40~50代にもなるとその人がどう生きてきたかが歴然だなと思ったことがあった。才能とかもあるのかもしれないけれど、一生懸命頑張って自分を磨いて、勉強して、考えながら生きてきたんだなって人は、そうでない人と比べると出来ることの数が違う。その人自身の輝きが違う。それに気が付いた時も、自分がどのように残りの人生を使っていきたいか考えるきっかけになった。あと、10~15年で自分は何を積み上げていきたいだろう?
自分を知ることが一番重要
「35歳くらいになっても自分のことをよく分かってない人が大勢いる。」そう言ったのは近くのグループの上司だったが、印象的な言葉として残っている。私は初め給料・福利厚生が一番大事で、仕事の研究内容が少し自分の好きな分野とズレていてもそこそこ良いお給料と週2日の休みが貰えたら大満足だと思っていた。勉強もしつつ、時々旅行して、洋服を買ったりできたらそれで幸せだと思っていた。もちろんそれで良いという人も沢山いるだろうし、新しい分野で活き活きと働く人も沢山いるだろう。私もその一人だと思っていたということだ。でもいざ新しい分野の勉強を初めてみても、知識と経験が増えてきても、自分が好きな分野に対して程のエネルギーが湧いてこなかった。私は自分が思っている以上に大学でやっていた専門分野や基礎研究が好きだったし、それを論文に書いたり発表したりするのが好きで、さらに研究を通して生命の不思議を明らかにすること自体に意義を感じていた。それを失うことは、私にとっては苦痛だった。「自分のことをしっかり理解しないと、間違った道を選んでしまう」その上司の言葉は私に向けられたものではなかったけれど、耳が痛かった。私は異なる道に足を踏み入れたことで、ようやく自分にとって重要なことが理解できたのである。
でも、間違えたからといって終わりではないということは私自身の意見として書き足しておく。何歳であってもやり直しは効くし、その後の人生のための最良な形への軌道修正は可能だと思う。誰でも間違うことはある。仕方ない!すぐに軌道修正した方が良いとは思うけど、後悔したり悲観することはない。
そのがんばりは未来につながってる?
時には我慢することも必要。それは間違いない。時には嫌な仕事をこなさなければいけないこともある。けど、それって自分がやりたいことや未来に繋がっている場合じゃなかろうか?いつかその頑張りの点が未来の点と線でつながることがあるのかもしれないけど、有限な時間の中で限られたリソースを使って努力するんだから、その努力はなるべく未来に繋がっててほしい。そのためには戦略が必要だと思った。「今苦しいことから逃げてるだけ」そう言われるのは悔しいけど、未来に繋がっていないなら、ただただ苦しいだけだ。忙しかったり大変だったりすると、自分の人生について考える余裕すらなくなる時があるかもしれない。でも、そんな時こそ、自分が本当に何をしたいか考えるべきだと思った。
勇気をもって飛び込むべきときもある
今は専門分野でバリバリ勉強してキャリアを積みたいと思っていても、子供ができたら、30~40代になって勉強に満足したら、家族に何かあったら、今の会社を辞めたら後悔するかも。そんな風に考えてずーっと悩んでいたけど、不確定要素が多すぎることで悩んでも結論が出ないと気がついた。優先的に達成したいことを数個洗い出して、色んな人に相談したり考えるべき要素を並べて選択肢を比較したのなら、自分の直観を信じて思い切るしかない。
そんなこんなで、私は今会社で携わっているプロジェクトの成功を見届けたら、大学に戻る方向で意志を固めつつある。子供をつくるっていうのも大きなライフイベントだけど、それは家事代行やベビーシッターを利用してなんとか仕事との両立を目指す。これが私が今一番しっくり来てる答え。
将来この記事を読み返したら、全然違うやん!って笑ってるかもしれないけどね。